第10回
高校生国際シンポジウム
International Symposium for High School Students
2025年2月19-20日
宝山ホール(鹿児島市)
研究要項提出
1月10日締切
高校生国際シンポジウムは全国で進められている課題研究,探究活動の発表会および審査会です.人文社会学の研究から自然科学や数学,ビジネスの分野までの幅広い分野の研究成果をスライド部門またはポスター部門にて発表します. その他,各界をけん引する方々による基調講演やパネルディスカッション,研修会,参加者対象の交流会,進路に関する座談会などがあり直に本物に触れる二日間のプログラムで、大変充実した学びの場となります.
スライド発表の最優秀発表グループおよび個人の中から,各分野の審査員および審査統括責任者による協議を行い,グランプリを決定し文部科学大臣賞の授与を行います. また,各部門,分野の最優秀発表者は,シンガポールで行われますGlobal Link Singapore*への推薦参加資格が与えられるほか,表彰対象者には証明書を発行致します.過去の表彰対象者が東京大学,京都大学,大阪大学,九州大学,慶應義塾大学等 多くの大学へ合格しています.
基調講演
苅谷剛彦(オックスフォード大学名誉教授)
特別対談 世界の知に触れる
苅谷剛彦(オックスフォード大学名誉教授)×
齊藤英治(東京大学工学部物理工学科 教授)
苅谷剛彦
上智大学特任教授、オックスフォード大学名誉教授
1955年東京都生まれ。東京大学教育学部卒。同大学院修士、ノースウェスタン大学で博士号取得(社会学)。東京大学大学院教育学研究科教授を経て、2008年10月から24年9月まで、オックスフォード大学社会学科およびニッサン現代日本研究所教授。現在はオックスフォード大学名誉教授。上智大学特任教授、京都大学特任教授を兼任。専門は社会学。主な著書に『大衆教育社会のゆくえ』(中公新書)、『階層化日本と教育危機』(有信堂高文社)、『追いついた近代 消えた近代』(岩波書店)、『コロナ後の教育へ』(中公新書ラクレ)、『思考停止社会ニッポン』(中公新書ラクレ)、『知的複眼思考法』(講談社α文庫)、『教え学ぶ技術』(ちくま新書、石澤麻子と共著)、Education, Equality, and Meritocracy in a Global Age (Teachers College Press, Jeremy Rappleyeと共著)など。
齊藤英治
東京大学工学部物理工学科 教授
1971 年東京都生まれ。 東京大学 工学部物理工学科 教授。東京大学大学院工学系研究科にて博士号取得。慶應義塾大学理工学部物理学科助手、専任講師を経て,2009 年東北大学金属材料研究所教授。 2014 年より科学技術振興機構ERATO研究総括。2018 年より現職。 専門は物性物理学。日本学士院賞、日本学術振興会賞,仁科記念賞、日本IBM 科学賞等20を超える国内外の賞を受賞。
パネルディスカッション
『社会の変化と求められる力』
麻生泰 様
麻生グループ会長、学校法人福岡雙葉学園理事長、学校法人麻生塾塾長
1946年8月28日生まれ。福岡県飯塚市出身。 慶應義塾大学法学部法律学科卒業。英国オックスフォード大学ニューカレッジ卒業後、大沢商会に勤務。1977年麻生セメント株式会社に入社、1979年同社代表取締役社長、2016年に同社代表取締役会長に就任。 一般財団法人慶應連合三田会会長、一般社団法人九州経済連合会名誉会長、学校法人麻生塾塾長、学校法人福岡雙葉学園理事長を務める。
岡部みどり 様
上智大学教授:国際政治、移民政策の専門家
上智大学法学部国際関係法学科教授(2014-)。国際連合大学「平和と統治プログラム」アカデミックプログラムアソシエイト(2004-2006)、ケンブリッジ大学国際関係研究所客員研究員(2006-2007)、上智大学法学部国際関係法学科准教授(2007-2014)を経て現職。また、この間、オックスフォード大学移民研究所(2014-2015)客員研究員、ジョンズホプキンス大学政治学部客員研究員(2015)などを歴任。法務省難民審査参与員(2021-現在)、法務省「第7次法務省出入国管理政策懇談会」委員(2016-2020)。法務省「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策検討会」構成員(2018-2020)。外務省「将来の課題のための日・オーストリア委員会」委員(2016年、2017年)。このほか、衆議院法務委員会参考人(第213回国会)、経団連、日本証券経済研究所、日本国際情勢研究所などでの講演等、社会貢献活動にも取り組む。
アリソン・ビール 様
オックスフォード大学
日本事務所代表
オックスフォード大学日本事務所代表、英国出身、オックスフォード大学卒業(フランス、ドイツ文学専攻)、シェフィールド大学日本研究修士号取得。 JETプログラムで赴任した大分県で日本に魅了され、ブリティッシュ・カウンシルに就職、日本を中心に国際文化交流分野でキャリアを積む。 現職では日本の企業、財団、卒業生や個人の方々とオックスフォード大学との関係構築、強化に努める。 大学改革支援・学位授与機構、日本の大学の国際委員会等での委員、在日英国商工会議所副会頭、日英協会専務理事、新国立劇場理事も務めている。
日下部元雄 様
(株)オープン・シティー研究所所長、元世界銀行副総裁
元世界銀行副総裁、(株)オープン・シティー研究所所長。東京大学大学院修士課程(数学)卒業。エール大学経済学修士、大蔵省入省後、IMF勤務、欧州復興開発銀行中央アジア局長などを経て、世界銀行職員、副総裁(資源動員・協調融資担当)、立命館アジア太平洋大学客員教授。
荒殿誠 様
九州大学理事・
副学長・プロボスト
九州大学理事・副学長、プロボスト。1971年鹿児島県立甲南高校卒業後、九州大学へ入学し理学研究科物理化学分野で博士課程を修了。理学博士(九州大学)。日本学術振興会特別研究員などを経て、九州大学教員。助教授在職中にマックスプランク研究所(生物物理化学、ゲッチンゲン)研究員。1997年九州大学教授として界面物理化学研究室を主宰。学士約150名、修士約120名、博士約20名を輩出。日本化学会理事や理学研究院長を経て、2014年10月より現職。主な任務は、理事総括、将来構想や人事関連の立案企画など。
工藤春華 様
富士通株式会社ソーシャルソリューション事業本部、元厚生労働省
富士通株式会社ソーシャルソリューション事業本部Healthy Living所属。京都大学を卒業後、2008年に厚生労働省に入省。子育て支援や母子保健、外国人雇用対策など担当。内閣官房に出向し、首相官邸と厚生労働省の調整にも携わる。2015年からは2年間、イギリスに留学し、オックスフォード大学で公共政策学の修士号を、ロンドン大学で政治学の修士号を取得。2023年からは富士通株式会社に転職。ソーシャルソリューション事業本部Healthy Livingでヘルスケア関連の新規事業企画に従事。
参加者の声
普段ならば交流のない人達と知り合うきっかけになった、貴重な時間でした.また、普段知り得ないような問題について発表を通して知ることができ、学びが深まりました.(生徒)
同世代の研究内容のレベルの高さに強く刺激を受けました.また,各分野の第一線で活躍されている方々と対話を通じて,今後の進路に対する指針も頂くことができ,大変濃い学びの時間となった.(生徒)
様々な探究・課題研究の発表・審査会に参加してきましたが,地域から国際問題,自然科学や数学に渡るまでこれほど広い分野を高いレベルで見ることができるものは初めてでした.大変勉強になる会でした.(教員)
このシンポジウムで頂いたアドバイスが大学での学びや,自分自身のキャリア形成に良い影響を与えてくれました.高校生の皆さんはこの貴重な2日間を是非大切にしてください.
(過去に参加した大学生)
大会の様子
主な審査基準
● 研究背景,現状の深い理解
● 研究の目的,リサーチクエスチョンの明確さ
● 先行研究や先行事例等をもとにした,研究の意義や独自性の提示
● 提案が調査や実験等,客観的なデータをもとに行われているか(提案型の場合)
● 提案の実現可能性が検討されているか(提案型の場合)
● 結果の論理性や客観性,考察の深さ
● 研究の目的達成に対する適切な研究方法
● 収支予測の妥当性(起業プラン等に関する場合)
● 引用や参考文献が正しく示され用いられているか
● プレゼンテーション・コミュニケーションスキル
● 発表者の主体性や貢献度
詳しくは大会公文や課題研究メソッド(啓林館)等を 参照してください.
発表分野(予定)
発表形式
スライド発表(Oral Presentation)発表時間12分,質疑応答7分,審査記録3分
ポスター発表(Poster Presentation)発表時間7分,質疑応答5分, 審査記録3分
詳細は大会公文をご覧ください.
発表言語
日本語・英語のどちらでも構わないが,質疑応答で使用する言語は質問者の使用言語とする.
発表分野
以下の分野から関連する研究分野を2つ選び,お申込み下さい.
シンポジウム当日の流れ(予定)
1日目
8:50
9:20
9:50
10:45
11:50
13:00
17:25
18:15
受付
開会行事
基調講演
パネルディスカッション
昼食
課題研究発表/審査会
夕食
生徒交流会/研修会
2日目
8:50 9:10 10:50 11:35 12:30
14:15
16:00
受付
表彰式・講評
進路座談会
特別対談
昼食
登壇者/審査員との交流会
優秀発表/グランプリ表彰
閉会行事
過去の優秀要綱集
分野を選択後、提示される研究タイトルをクリックすると要網をご覧いただけます.
特設FAQ
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Q. 学校参加登録(Google Form)にアクセスすると「ドキュメントをフォームのオーナーと共有する権限がないため、学校参加登録 に返信できません。間違いであると思われる場合は、ドメイン管理者にお問い合わせください。」と表示され、入力画面に進めません。A. 本不具合につきましては、以下の原因が考えられます。 ・ログイン中のGoogleアカウントがおそらく御校のアカウントで、そのアカウントで学校外で管理されているフォームへ情報を投稿することに制限がかかっている。 ・または、御校のネットセキュリティ管理上Googleフォームにアクセスできない。 そのため、学校参加登録のURLにアクセスする際のアカウントや端末等を変更することで解決されるかと思います。
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Q. シンポジウム参加にかかる費用はどのくらいですか?A. 本大会の参加費はいただきません。 交通費や宿泊費に関しましては、ご出発地や予約される時期によっても異なりますので各自旅行会社や航空会社にてご確認ください。 その他、本大会において発表及び見学で参加を希望する学校関係者は、弁当・空港送迎バス・教員研修・交流会等に任意でお申込みいただけます。基本的に費用が発生する項目は以下の通りです(全て任意)。学校参加登録(2024 年 1 月 16 日申し込み開始~1 月 31 日締め切り)にて、以下の項目についてご希望の利用人数をご記載いただきますので、ご参考ください。 1日目 教員及び生徒 昼食弁当(お茶付き)・・・1,000円 教員 教育研修会(夕食付き)・・・2,000円 生徒 生徒交流会(夕食付き)・・・1,500円 2日目 教員及び生徒 昼食弁当(お茶付き)・・・1,000円 教員及び生徒 全体交流会参加(登壇者・審査員との交流会)・・・500円 教員及び生徒 会場から空港へのバスの利用・・・1,700円(チャーター費込)* *約50分の運行時間を予定しておりますが、当日の交通状況によって出発・到着時間は遅れる可能性もございますので、お時間には余裕をもって飛行機の予約をお願いいたします。
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Q. 宿泊先の手配はどうすれば良いですか?A. 各自でご手配をお願いいたします。 または、宿泊先の手配に関して旅行会社へ依頼を希望する場合は、公文に示してありますJTB鹿児島支店 担当者まで別途ご連絡ください。
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Q. 研究発表を行う1日目のみの参加は可能でしょうか?A. 本シンポジウムは全日程の参加が基本となっております。二日目をご欠席された場合は、表彰が行えない上、スライド発表にて最優秀書を獲得した場合でもグランプリ(文部科学大臣賞)の対象外となってしまいます。本大会は単なる研究発表・審査会ではなく、参加される生徒や教員の皆様にとっての、貴重な出会いやキッカケとなる場を提供するために、日々準備に励んでおります。基調講演、パネルディスカッション、進路座談会、生徒交流会、教員研修、全体交流会等、大変充実したプログラムとなっておりますので、ぜひこの機会をご活用ください。
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Q. 書類審査に落ちたため発表者はいませんが、生徒と教員が見学することは可能でしょうか?A. 可能です。見学も歓迎しております。 人文社会学の研究から自然科学や数学,ビジネスの分野までの幅広い分野の研究成果を発表しに全国から高校生が集まります。 また、各界をけん引する方々による基調講演やパネルディスカッション,教員研修会,参加者対象の交流会などがあり,見学者にとっても大変充実した学びの場となります。
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Q. 教員の引率は必須ですか?A. 基本的に必須となります。当日こちらの方では生徒一人一人の安全性の確保は出来かねますので、生徒の管理や安全確保のために大人の引率者が必要となります。難しい場合は保護者の方の引率も可能となります。ご理解のほどどうぞよろしくお願いいたします。
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Q. 保護者及び親族、一般の見学は可能ですか?A. 可能です。以下のURLから一般見学登録を行ってください。 https://www.glocal-academy.or.jp/7thsymposium-visit
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Q. 生徒交流会・全体交流会、教員研修会の参加は必須でしょうか?A. 1日目に行われます生徒交流会は、主に発表した生徒同士の交流を目的とした会となります。また2日目の全体交流会は、登壇者や審査員も含めた交流会となり、発表や進路への具体的なアドバイスや様々な疑問について議論が行われる会となります。高校生同士の横の繋がりはもちろん、登壇者や審査員の方々は日頃中々接することがない各界を牽引する方々となりますので、大変貴重な機会となります。例年、やむを得ない事情のある生徒以外はほぼ全員が参加しております。また、事前に不参加となっていた生徒の皆さんも当日、強く参加を希望し、参加しております(当日の参加も可としますが、費用をご準備ください)。 また、教員研修に関しましても全国から探究活動に取り組まている先生方が集まり、様々な悩みやノウハウを共有できる機会となっております。今後の連携のキッカケの場ともなりますので、是非ともご参加ください。情報交換会の他、今年度は大学入試共通テストと探究活動の関連、探究活動の効果的な方法に関する講義も行われます。
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Q. 発表を4名以上で行うことは可能でしょうか。A. 原則4名以内です。発表スペースの問題もありますので、スライド部門は必ず4名以内で発表をお願いいたします。ポスター部門は該当する時間において何度か発表する機会がありますので、交互に発表する形であれば認めます。表彰は4名で行います。
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Q:他校の生徒と共同で研究を行っていますが、一緒に参加することは可能ですか?他校の生徒と共同で研究を行っている場合は学校をまたいでの参加を可能といたします。 必ず、メンバーの所属する各学校の教員に事前に公文に目を通していただき、ご了承をいただいてからお申込みのほどお願いいたします。 「発表申し込み」のフォームをご提出される際は、学校名、教員名、教員連絡先(e-mail)、教員連絡先番号、の欄において各学校及び各学校の教員の情報を記載してください。 書類審査を通過した場合は「学校参加登録」を行っていただきますが、そちらは学校ごとに1つのフォームを提出していただく形になりますので、他校のメンバーの方々の情報を集約してフォームを提出する必要はございません。
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Q. ポスター部門の発表は、グランプリ(文部科学大臣賞)の選考対象には含まれませんか?A. 含まれません。スライド部門のみとなっております。
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Q. ポスターのサイズ等の規定について教えてください。A. 厳格な規定はありませんが、一般的に学会等で使用されますA1やB1、A0やB0など、それらに相当するサイズで印刷されたものを当日ご持参ください。ポスターの構成に関しましては、公文や課題研究メソッドをご参考下さい。
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Q. スライド発表で使用するスライドは、PCを持参するべきですか?はい。スライド発表の部では,PCやタブレット等を各自持参してください。HDMI,RGBケーブルは用意しますが,それ以外を用いる場合はアダプター等を各自用意してください.当日こちらで準備は致しかねます。また,wifi接続が上手くいかない場合もあるため、オンライン上に資料を作成した場合も,当日持参する端末上に資料をダウンロードしておいてください.